念願の鍵シリンダー交換が無事に完了し、防犯性が高まったり、鍵の操作がスムーズになったりすると、一安心ですね。しかし、交換して終わりではなく、その後の適切な管理とメンテナンスが、新しいシリンダーの性能を長持ちさせ、日々の安心を維持するためには重要です。ここでは、シリンダー交換後に行うべきことや、日常的なメンテナンスのポイントについて、私自身の経験(架空)も交えながらお伝えします。まず、交換作業が完了したら、その場で必ず動作確認を徹底しましょう。業者さんに任せきりにせず、自分自身で新しい鍵を使い、施錠・解錠がスムーズに行えるか、鍵の抜き差しに引っかかりはないかを確認します。スペアキーがある場合は、全ての鍵で同様に確認することが大切です。もし少しでも違和感があれば、その場で業者さんに伝え、調整してもらいましょう。私も以前交換してもらった際、一本だけ少し引っかかるスペアキーがあり、その場で調整してもらって事なきを得た経験があります。次に、新しい鍵の管理方法です。特にディンプルキーなどは、その複雑な形状ゆえに精密に作られています。鍵本体に強い衝撃を与えたり、曲げたりしないように注意が必要です。また、スペアキーの保管場所も重要です。万が一の紛失や盗難に備え、全ての鍵を一つにまとめて持ち歩くのは避け、自宅以外の安全な場所(信頼できる家族や友人に預けるなど)に保管しておくのが理想的です。ただし、賃貸の場合は大家さんや管理会社に預ける必要があるので、その指示に従いましょう。新しいシリンダーを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが効果を発揮します。鍵穴は意外と埃やゴミが溜まりやすい場所です。数ヶ月に一度程度、鍵穴に掃除機のノズルを当てて内部のゴミを吸い出したり、エアダスターで吹き飛ばしたりするだけでも、動作不良の予防になります。この際、注意したいのが潤滑剤の使用です。鍵の滑りが悪いと感じたとき、つい市販の油性潤滑剤(CRCなど)を使いたくなるかもしれませんが、これは避けるべきです。油性の潤滑剤は、内部で埃やゴミと結合して固まり、かえってシリンダーの動きを悪くしたり、故障の原因になったりすることがあります。もし潤滑剤を使用する場合は、必ず鍵穴専用に作られた、速乾性のあるパウダータイプの潤滑剤を選びましょう。
鍵シリンダー交換後の安心メンテナンス術