「家の鍵がない!」そんな緊急事態に見舞われた時、頼りになるのが鍵屋(鍵の専門業者)です。しかし、いざ依頼するとなると、「費用はいくらかかるのだろう?」「悪質な業者に引っかかったりしないだろうか?」といった不安がつきまといます。ここでは、鍵を紛失して鍵屋に依頼した場合にかかる費用の相場や内訳、そして信頼できる業者を選ぶための注意点について、詳しく解説します。まず、鍵屋に依頼した場合の費用は、主に「開錠作業費」「出張費」「部品代(鍵交換の場合)」「その他(深夜・早朝割増料金など)」で構成されます。開錠作業費は、どのような方法で鍵を開けるかによって大きく異なります。鍵穴に特殊な工具を入れて解錠する「ピッキング」や、その他の技術を用いて鍵を破壊せずに開ける「非破壊開錠」の場合、技術料として費用が設定されます。鍵の種類(ディスクシリンダー、ピンシリンダー、ディンプルキーなど)によって難易度が変わるため、料金も変動します。一般的に、防犯性の高い複雑な鍵ほど、開錠費用も高くなる傾向があります。一方、ピッキングなどでの開錠が困難な場合や、緊急性が高い場合には、ドリルなどで鍵(シリンダー)を破壊して開ける「破壊開錠」が行われることがあります。この場合、開錠作業費自体は比較的安価な場合もありますが、当然ながら鍵は使えなくなるため、その後必ず新しい鍵への交換が必要となり、部品代と交換作業費が別途発生します。出張費は、業者が現場まで駆けつけるための費用です。業者によっては、対応エリア内であれば無料としている場合や、距離に応じて変動する場合があります。依頼時に必ず確認しましょう。深夜や早朝、祝日などの時間外に対応を依頼する場合は、割増料金が発生するのが一般的です。割増率は業者によって異なりますが、通常料金の25%~50%増し程度が目安となります。鍵を紛失した場合、防犯上の観点から、開錠後に鍵(シリンダー)を交換することが強く推奨されます。落とした鍵が悪意のある第三者に拾われた可能性を考えると、そのまま同じ鍵を使い続けるのは非常に危険です。鍵交換を行う場合は、新しいシリンダーの部品代と、交換作業費が追加でかかります。シリンダーの種類(防犯性のレベル)によって部品代は大きく変わります。
鍵紛失時の開錠交換費用の目安と業者選び徹底解説